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フクロウ達の目の特徴は、まず、顔の前面に2つ並んでいる事でしょう。顔の側面に目が付いている 他の鳥類とは大きな違いです。このため、2つの目で目標を捕らえる、両眼視できる範囲が、大変広くなっていて、 視野を立体的に把握する能力に優れています。

フクロウの目は暗闇でも見える事は良く知られています。わずかな光を捉えるために、 他の鳥類とは違う、独特の構造をしているのです。
まず一目でわかるのは、その目の大きさです。ワシミミズク、シロフクロウなどの大型のフクロウの眼球は、 人間の眼球とほぼ同じ大きさです。体長1メートルたらず、体重では人間の15分の1程ですから、 いかに大きな目かわかるでしょう。この大きな目で、効率よく光りを集めるため、 虹彩も大変大きく開くようになっています。URAL OWLのような、中型のフクロウでさえ、 瞳孔の大きさは最大で人間の3倍ほどの直径になります。
写真を撮る方なら、口径の大きなレンズを、“明るいレンズ”と呼ぶのをご存知ですね。 フクロウは大きな目で、多くの光を集めて、明るい映像を得ているのです。
目が大きいと言う事は、もうひとつ、有利な点があります。目の内部の組織、網膜や硝子体なども 大きくなっているので、それに比例して、網膜上に結ぶ映像も大きくなります。このため、 より遠くの物、より小さな物も認識できるようになります。
さらに、カメラで言えばフィルムに当たる、網膜にも秘密があります。 フクロウの網膜には、色を感じる組織が少なく、その分物の形や動きを感じる組織が多くなっています。 おそらくフクロウ達は、赤外線フィルムのように、モノクロの世界を見ているのでしょう。

瞬膜

フクロウ達が、すばらしい目を持っているのがわかりました。普通の鳥類の目を コンパクトカメラに例えるなら、フクロウの目は、中判カメラに大口径望遠レンズ、 高感度フィルムといった所でしょうか。高級なカメラはお手入れにも気を使います。 鳥類以外にも、爬虫類、両生類にも見られる、瞬膜という半透明の“第3のまぶた”が、 この大切な目を保護し、目の表面のゴミを払い落とすのです。

こちらはベンガルワシミミズクがウィンクした瞬間をとらえた写真です。 左目の瞬膜が閉じていて、瞳が透けて見えています。


よく、「フクロウの目は昼間は見えない」という話を聞きますが、これはまったくの 俗説、間違いです。昼間でも、私たち人間よりもはるかに鮮明に見えています。 昼間に活動するフクロウもいますし、夜行性のフクロウ達も夜の狩りが効率的なのを わかっていて、昼間は無駄に体力を使わないようにしているのでしょう。

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